家庭教師派遣業者のなかには詐欺まがいの行為を行う悪徳業者も少なくありません。当然、そういった業者は子供の教育のことなど考えていないので、学力向上に寄与することもありません。高いお金を請求されただけで終わってしまいます。
また、間近に控えた受験のために依頼したといったケースだと、子供の貴重な学習時間を奪うことになり、下手したら手遅れになってしまいます。
悪徳業者には共通項があり、そのことを知っておけば、事前に見極めることが可能です。このページでは、悪徳業者の見分け方をお伝えします。
悪徳家庭教師派遣業者の見分け方
1:電話営業をしてくる
こちらからは問い合わせをしていないのに、勧誘の電話をかけてくる業者がいますが、これはまともな業者だったら、絶対にしないことです。
そもそも、個人情報保護が厳しく問われている今の時代に、あなたの連絡先を勝手に入手すること自体、違法行為です。
こういった業者は、高額の教材を売り込むといったことをしてきますので、最初から相手にしないことです。しつこいようでしたら、消費者センターに報告して対処してもらってください。
2:料金が書かれていない
家庭教師を依頼する人の大半はチラシやホームページを見て探すことになると思いますが、なかには料金が『要問い合わせ』といった形で非公開になっていたり、『●●円~』といった曖昧な形になっていることもあります。
良心的な業者は明朗会計なので、料金の記載がない業者は怪しいと思って間違いありません。避けておいたほうが賢明です。
3:事前面談が行われない
家庭教師を依頼する時の流れというのは、担当者が面談にきて、子供の性格や学力をチェックすることから始まります。その結果に基づき、適切な教師を派遣して、無料体験授業を行う。これで問題がなければ正式契約というプロセスです。
体験授業で、その教師がしっくりこなければ、別の教師で再度体験授業を行ってみることになります。
悪徳業者の場合、このあたりのフォローが適当なので、事前面談なしにいきなり体験授業を行ったり、なかには、この体験授業自体に料金を請求することもあります。
4:高額教材を買わせようとする
これは昔からある典型的な家庭教師絡みの商法ですが、今では良心的な業者は教材の販売は行いません。生徒が希望する教材(学校の教科書や市販の参考書)を利用したり、派遣業者が用意する教材を利用するにしても、授業料に含まれているケースが大半です。
業者によっては追加料金が発生することもありますが、その金額はせいぜい月1000円ぐらい。しかも、教材費を請求する業者は、その分、授業料を安めに設定しているので、教材費が負担になるということはありません。
そういった料金設定をしているのが一般的なので、高額教材の購入が必要となるような業者は止めておきましょう。そういった業者ほど教える能力に欠けています。
5:授業料を一括払いで払わせようとする
高額教材を売り込むのと似ているのですが、悪徳業者はとにかく、高額なお金を払わせようとします。その一つが授業料の一括払いです。1年分をまとめて払うのが契約条件というようなことですね。
この場合、契約後、教え方が悪いということが分かっても、お金は戻ってきませんが、悪徳業者は最初から、これを狙っているわけです。
良心的な業者は、なるべく家計の負担を抑えるように料金システムを考えています。授業料は月額払いが絶対と考えてください。
お金を取ろうとするのが悪徳業者の特徴
もうおわかりだと思いますが、悪徳業者の目的はお金をだまし取ることなので、あの手この手で大金を払わせようとします。
逆に言えば、こういった業者は、まず悪徳と思って間違いないですし、ここだけ気をつけておけば、まず大丈夫です。
優良業者は契約者に対して、大きな金銭的負担をさせることはない。このことだけ覚えておけば、悪い業者に引っかかることはないでしょう。家庭教師を選ぶ時には、このことを頭に入れておいてください。